弊社では、換気口部材の主材料として、耐食性に優れたステンレス鋼SUS304を長年採用してまいりました。
しかしこの度、さらなる耐食性の向上を図るため、主材料のラインアップにステンレス鋼【SUS443J1】を加えることにいたしました。
2010年にJIS認証を取得した【SUS443J1】は、クロムの含有量を21%に高めており(SUS304は18%)、SUS304と同等以上の優れた耐食性を持っています。特に、長期間の屋外暴露試験では、SUS304より良好な耐食性を示しているため、建物の外壁という過酷な環境に設置される換気口部材に大変適した素材であると言えます。また、鋼材として国土交通省の建築工事管理指針や公共建築工事標準仕様書にも追加明記され、建設技術審査証明書も取得しております。
弊社では、実際の製品を使って耐食性の比較検証をおこなっております。
一般に知られているとおりSUS304も耐食性に優れていますが、さらなる向上を目指し、弊社では【SUS443J1】への仕様変更を順次進めてまいります。
キャス試験(120時間)結果
キャス試験は、サンプルの腐食(さび)具合を調べるための環境試験です。
試験に使用する液は、酢酸を用いて酸性(pH3.1~3.3)にし、さらに塩化銅を加えた塩化ナトリウム水溶液であり、同様の試験である中性の食塩水を用いた、いわゆる塩水噴霧試験に比べ、腐食促進試験として効果的で、短い試験時間で評価することができます。
【SUS443J1】についてのさらに詳しい情報は、JFEスチール株式会社様のウェブサイトをご覧ください。
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JFEスチール株式会社 製品情報
※ステンレス鋼は耐食性に優れていますが、絶対に錆びない金属ではありません。むしろ適切なメンテナンス(清掃と手入れ)をおこなうことにより、その美しさを保つことのできる建材です。お手入れ方法や注意事項については以下のリンクをご覧ください。
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ステンレスについて
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施工上・使用上の注意事項